西武裏金調査委員長インタビュー 東京新聞より
実名公表なら球界壊滅 夏の甲子園もできない
今日の東京新聞に西武裏金問題の調査委員長池井優慶大名誉教授のインタビューがありました。買わなきゃと思ったのは夕方でもう東京新聞の朝刊は売っていませんでしたが、ウエブに掲載されていました。
――アマ指導者らへの金銭供与が発覚した中間報告は衝撃的だった。
「これだけの人数が出るとは予想していなかった。これだけの金額も考えていなかった」
――金銭授受の証拠は。
ファンが球界に求めるものと、球界が進む方向のギャップを感じます。「克明に(資料に)記載されていた。領収書は全部あった。愚直というか…。(元早大の)清水選手の場合は何月何日に10万円ずつ、どういうタイミングで渡していたかが克明に出てきた」
――実名公表は控えた。「(中間報告までに調査委で)一致していた。公表したら夏の甲子園なんてできない。日本球界が壊滅しかねなかった」
――公表を求めるアマ側からの重圧は。
「感じていなかった。向こうも出さないと思って言っている。本当に出されたら困るのは彼ら」
――横浜の那須野巧投手の5億3000万円を超える契約金はあったか。
「お答えできないが、西武の場合はこの程度かなと特にショックを覚えることはなかった」
――報告書に他球団の不正行為を示唆した関係者の談話を掲載した。
「間接的には西武を通じて日本のプロ野球界に警告を与える意図が多少あったと思う」
――調査で驚いた点は。
「裏の常識がまかり通っていたのが第一。第二に『必要悪だ』と罪悪感が見られない。非はプロばかりにあるのではなく、アマにもおいしい汁を吸おうとする人たちがかなり存在することが分かった」
――スカウト観は。
「逆指名制以降、信頼関係より最後に物を言うのは金、札束と変わっていった。非常に気の毒だ。制度の被害者という側面が強いと思う」
――裏金撲滅に提言を。
「第一に制度改正。ドラフトは完全ウエーバーにすることで裏金がある程度阻止される。第二にアマ指導者の待遇改善。学生野球憲章も見直してもらわないと困る。あまりにも古過ぎる。いかに日本のプロ野球を魅力あるものにするか、みんなで知恵を絞らないと」
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